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【マッチレビュー】岡山1-2讃岐,瀬戸大橋ダービーは讃岐に軍配!

試合終盤,エキサイトした選手達の競り合いを見て思う

こうしてダービーは面白くなる!

 

いやあ,面白い試合でした。瀬戸大橋ダービー。

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観客動員は一万人には満たない,あいにくの曇天でしたが,

讃岐サポーターも大勢詰めかけていて,非常にいい雰囲気の中でダービーなりました。

余りにも並び過ぎてファジフーズ買えなかったんですけどね…

 

まずはベンチ入り選手から。

 

岡山スタメン:

中林

近藤,岩政,篠原

田所,渡邊,矢島,加地

関戸,久保,片山

岡山控え:

松原,竹田,島田,三村,岡本,押谷,黄

 

讃岐スタメン:

清水,

沼田,エブソン,藤井,高橋

仲間,岡村,山本,高木

大沢,我那覇

讃岐控え:

瀬口,小澤,藤田,永田,森川,木島徹,木島良

 

両チーム注目の沼田はサイドバックから,そして押谷は控えスタート。

代わりに途中出場の多い黄ではなく,ベンチ入りも少ない関戸を抜擢した長澤監督,

この選択は吉と出るか。

 

前半から積極的に仕掛けるのは讃岐,ダービーで毎回勝ちに行く姿勢が良いですね。

立ち上がりから我那覇ミドルシュートなどでゴールを脅かします。

高木,仲間,大沢と結構入れ替わりながらいい攻撃。

反対に岡山,ボールが前線に入らない。これ押谷入れておけば収められたんじゃ…?

 

明らかに関戸起用が失敗に思えてきた前半15分,

岡山とは対照的に我那覇にボールが収まる讃岐は我那覇が起点となりカウンター,

裏へ抜けた仲間がタメを作って,高木の上がりを待って素晴らしいクロス。

篠原クリアできず,中林の飛び出しも実らず。後は高木か決めるだけ。

昨年のCスタと同じく,讃岐が先制します。

 

しかし岡山もすぐさま同点に。

前半18分,片山のロングスローから岩政,近藤が前で潰れてスルーの形に,

落下点にいた篠原がボレー。流石の清水も反応できず,ゴールに。

片山のロングスローはもう少しデラップみたいになるといいんですけどねえw

贅沢ですかね。ともかく,いい形で追いつきました。

 

同点とされた後,讃岐は後方でのビルドアップが安定しない。

岡村がCBラインまで戻って捌こうとしてもプレスでボールを失ったり,

岡山にプレッシャーをかけられて危ないシーンが結構ありましたね。

 

前半終了間際,岡山は何本かチャンスを作るんですが…決めきれず。

清水の好守ですね。そんなに簡単にゴールは割らせないレベルのGKですから。

 

前半は1-1で折り返し,非常にいいテンションのゲームでした。

 

後半も立ち上がりからアグレッシブに攻めるのは讃岐。

高木のクロスに仲間が飛び込むも中林流石のファインセーブ。

両チーム,セービングに優れたGKを抱えているのは大きい。

 

後半15分,岡山・長澤監督が動きます。

関戸→押谷,久保→岡本の前線2枚替え。

関戸に関しては…目立ったシーンは片山のミドルの起点ぐらいですか?

ハッキリ言ってこの起用は大失敗だと思いました。

いきなりの起用で難しい部分はあったと思いますが…。

久保はもう少し見たかったかなと。決定機外した&イエロー1枚があったんでしょうが…

代わりに岡本ですが,怪我明けで久しぶりの起用ですね。

 

対する讃岐・北野監督も後半10分に岡村→永田,後半20分に我那覇→木島徹。

この起用はバッチリ当たったと思います。特に木島。

この理由はまた後で説明します。

 

試合に話を戻しますと,

後半17分,岡山コーナーが流れてエブソンがボールを奪うと一気にカウンター。

エブソンがドリブルで2-2の形を作り仲間へパスもボールの精度が悪く,

後方から必死で走った押谷のスライディングで事なきを得ます。

 

すぐに岡山も決定機,右サイド敵陣深くまでボールを運び,ボールを受けた片山から

岡本がシュートも枠の外。岡本,ボールを引き出す動きは素晴らしいんですが

枠に飛ばさないといけないシーンでした。まあ難しい体勢でしたが。

 

お互いに前線の交代で流れを変えようとする中で後半24分,

木島が裏に流れてボールを受けるとシュート,これは精度を欠きますが

リフレクションが高木の目の前に,すかさず強烈なミドル。

近藤がシュートブロックに行くもハンド!讃岐がPKをゲット!

これを高木が決めて讃岐が再リードに成功!

中林はヨミはあってたんですが高木のコースが非常に良かった

 

ここで交代で出てきた木島について。裏を狙う,ボールを引き出す動きを再三見せて,

木島兄弟らしい非常に嫌な動きで,相手の最終ラインとバトルは見応えがありました。

そして強烈なチェイシング。途中交代のFWとしては最高の仕事でした。

結果的にこの交代が勝利を手繰り寄せたといえるんじゃないかなあ。

那覇の先発起用と共に頼れるベテランFWがリズムを作ったと思います。

 

1点ビハインドの岡山は田所→黄,片山を左WBにスライドし1点を狙いに行きます。

今日の片山,ドリブルで相手を抜いた後のプレー精度に不満はありますが,

岡山の中では一番良かったと思いますね。後はゴールという結果が出れば…

 

後半38分,讃岐は大沢→藤田。

藤田は3センターの中盤に入り.守りを固めようという姿勢。

 

後半40分,岡山は途中出場の3人が決定機を作ります。

押谷から黄へ繋ぎ,絶妙なスルーパスを岡本に送り込んで1対1の形。

しかし岡本はまた決められない…清水の素晴らしいセーブ。

 

終了間際になると,より激しい競り合い,削り合いは勿論ですが,

エブソンと岩政の間で小競り合いがあって,

そのエブソンは負傷した後あからさまな時間稼ぎをしたり…

ダービーらしいギスギスしたムードがスタジアムを包みます。

こうして因縁が出来て,ダービーは面白くなるんだなあ…と考えながら観てましたね。

 

まるで他人事ですがw

 

後半AT5分,岡山はパワープレーに出るも讃岐が凌ぎ切って試合終了のホイッスル。

 

岡山1-2讃岐,今年の瀬戸大橋ダービーはアウェイ2連勝で幕を閉じるという結果に。

香川出身の高木が2ゴール,文句なしのマンオブザマッチでしょう。

素晴らしい活躍を見せてくれました。

 

讃岐はこれで自動降格の可能性は消滅,入れ替え戦の可能性もかなり薄くなりました。

(次,横浜FCが大分に勝てば勝ち点1以上で残留決定)

 

岡山はPO圏内チームが愛媛以外勝ち点を伸ばせず,数字上は可能性がありますが

ほぼ昇格の可能性は無くなったと言っていいでしょう。

次節,長崎,東京Vが勝ち点を積み上げる,千葉が勝利する。

この一つでも起きてしまった場合,昇格は消滅ですね。まあ次千葉vs東京Vですけど。

 

 

この試合のポイントはここに集約される気がしますね。

 

なんでこの試合で押谷外した!?

 

はい,結果論ですが。コンディション不良だったのかもしれないですけど,

試合終了後から3日経っても特に理由が分からないのでこういう書き方をしますが。

 

確かに前節西が丘で3回決定機を外しました,それでスコアレスドロー

それでも,曲がりなりにも今シーズン9ゴール,ダービーでは通算3ゴール。

そんな岡山のエースストライカーをこのゲームでスタメンから外して,

代役は第12節以来出場機会のない関戸…う~ん。

 

もしここで最近決定機を作り始めたの黄や伊藤の頻繁に出場機会のある選手

矢島をシャドーに上げてボランチに島田や田所を起用とか,

ここ最近でやっと固まったスターター+ベンチ入り選手でやりくりするなら…

理解はできたかもしれないですけどね。

 

ともかく残り3試合です。一つでも来年のために順位を上げたいでしょうし,

勝った讃岐は入れ替え戦回避のために必死で勝ち点を取りに行くだろうし.

負けた岡山も下を向いてるわけにはいかないでしょう。

 

来年もこのダービーが非常に面白い試合になることを期待して…!

 

 

 

※追記

讃岐のダービー男・沼田,ユニフォームが破けたのが最大の見せ場だった…w